2011-03-18

地震での現地の情報(釜石)

本来は、バンクーバーの楽しい話題をご提供すべきなのでしょうけれど、すみません。また地震情報です。

実は・・・親と連絡がとれたものの、妹に確認すると、妹が話せたのは電話が切れてしまったため5秒のみ、しかも自宅から徒歩5分のNTTの衛星電話ではなく、開通したばかりのKDDIの携帯。家族へ無事を知らせるため&買出しを含め、内陸へ1時間ほど車で移動し電話してくれる人も多いのに、車が2台(しかも1台はガソリンをそれほど利用しないプリウス)あるのにそれもせず、妹のところにも避難せず。

ということで、妹と二人で恐らく両親は自宅で怪我をし動けない状態なのでは?と推測しておりました。
地震から3日ほどでKDDIが私の出身地では利用できたようです。ただし、電気は不通。電池切れの場合は、難しいですよね。

Kamaishi.JPG

徒然日記さんの写真

私は登山量のリュックに、オリンピックの取材にいらしていた記者さんが不要だったと残してくださった、極寒地用の大量のほっかいろ&食料&ソーラー電池やソーラー発電機などなどを詰め込んで、日本への帰国を考えて準備しておりました。
友人や親類はじめ反対されましたが、Mixi & Twitter で現地情報を集めていると、親を探すため現地入りしている人たちの様子が毎日伝わってきます。この場合はやはりTVや新聞の道路情報ではなく、現地が一番。
ただ、青森や秋田の空港から途中までタクシーを利用して岩手にたどり着いたとしても、その後私の実家までたどり着く経路がどうも怪しいのです。
現地入りする友人がいたとしても、2日後ではなくすぐに、ですから調整がとりずらく、頼みの妹は岩手はガソリンを10リットル入れるために9時間待ちだとか。政府が3日分を放出というニュースが流れてからもいまだ長い行列のようです。

今日も友人たちが現地入りです。
親を自分たちのところへ連れてかえる友人、探しに行く友人、そして悲しい対面をする友人。

Kamaishi2.JPG

徒然日記さんの写真 ちなみにここから海は見えません。川は近くにありますが、海まで直線1キロちょっとの位置です。

岩手でヒッチハイクを念頭に帰国するのは賢明ではないため、帰国計画は断念し、結局こちらから親類&友人たちが探している人を避難者リストなどから探すということを1日中しております。
カナダからでもインターネットと電話が通じますので、日本国内にいるのと同じです。電気も自由に利用できますので、ソーシャルメディアの利用方法が苦手な人の変わりに、PCにかじりついています。

実家では、一昨日電気が始めて通り、昨日の夜は電話も通じました。
水道は地震後一度断水があったものの、利用できていたようです。
昨日やっと両親と話せ、元気であることを確かめ安心いたしましたが、本人たちは親類や友達の安否確認のため忙しくしていたようです。

被災地では、ガソリンは一般人は全く入れられません。
全て救助にいらしてくださっている自衛隊や消防の方用。しかも昨日はガソリン屋さんがとうとう閉まってしまってそれさえも出来ないのでは?とのこと。
避難物資は、(考えれば当たり前ですが・・・)避難所の方のもの。自宅待機の方には0です。
スーパーは開いているようですが、駐車場で一部売るのみ。

スーパーで少し売っているようではありますが、食べ物はあるの?と聞くと
”お米を買ったばかりだったからよかったのよ・・・”
を繰り返す親。
60代後半と70代の親がと思うと本当しのびないです。まあ、田舎の家なのでどちらのお宅も乾物などを貯蔵する場所が都会のお宅より広いですが、ずっと寒い思いをして暖かいものを昨日まで食べられなかったのかと思うと、なんとも言えません。

買占めなどの報道がありますし、どうしてガソリンを優先的に被災地の救助用にまわすことが出来ないのかよくわかりませんが、救援用に一般用のガソリンスタンドを利用しているのに、救援用のガソリンの確保それさえも出来ない状態は、命に関わりますので怒りさえ感じます。

新聞の記事になるような悲しいエピソードは、両親そして私自身の周りにもたくさんあります。

被災地はその地その地で状況がかわります。また、1日1日状況がかわるようです。
私が見聞きしたことが全て正しいわけではございませんことを一言加えます。

岩手県釜石市内のライフラインについて(場所により大きくことなり、未だ以下全てが不通の場所もあります。)

*水  今も断水のところも多いものの、実家は地震当日一時断水があったものの、利用できる
*電話 NTTが衛星電話を提供 最初は1台その後徐々に各避難所へも提供
*携帯 KDDIが地震3日後あたりから利用可能
    NTT&ソフトバンクはそれにおくれること2日~3日
*電気 6日目より可。場所により未だ停電 場所により早めの復旧
*ガス 一ヵ月後?

私や妹の友人の親は元気であるにもかかわらず、自宅の電話が通じないため安否確認を全く外部へしていなかった方たちがいました。
電話がつながり、
「OOちゃんが親と連絡取れないんですって」というと、「あれ、スーパーにいたわよ!」といわれこちらはびっくりしてしまったのですが、結局携帯のつながった親が頼まれ見に行ったり、現地入りした友人がたずねて確認したり。
普段親孝行していない私たちも悪いのですが、ものすごいストレスですのでぜひ外部へ連絡してください。また未だご両親と連絡取れない方、そういう場合もございますのでどうぞ気落ちしないよう。

いまだ安否確認のため現地は大変な状況ですし、孤立している避難地もあります。

復興計画の話はまだこの先の先。
でも先見の明のある方が、計画に携わり、より素敵な町に生まれ変わることを切に願っています。

繰り返しですが・・・
被災地は、同じ市町村でもその地その地で状況がかわります。また、1日1日状況がかわるようです。私が見聞きしたことが全て正しいわけではございませんことを一言加えます。

以前、弊社でお手伝いしてくださった宮城のあきさんは元気でした!
ご両親もお元気です。よかったよかった。

追加でカナダ情報です!
地震が起きてすぐや親と連絡の取れない頃は特に、日本人の友人はどのような声をかければいいかわからないですし、貴重な時間を邪魔してはと電話がきませんが、かなりのカナダ人(南アフリカ&ベトナム&チリ出身も含め)から電話をもらいました。
嬉しいものです。

By Masumi

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