2021-11-23

BC州の洪水被害について

皆さんこんにちは!いかがお過ごしですか?

不穏なタイトルのブログでご心配をおかけしてしまったかもしれませんが、先々週、BC州では広範囲の大雨洪水警報が出ておりまして、地域によっては甚大な被害となりました。ハイウェイも浸水や土砂崩れにより封鎖状態で、バンクーバー中心部と近郊部は断絶された状態となってしまっております。(現在、一部復旧しました)

Military deployed as British Columbia grapples with devastating floods |  Canada | The Guardian

ハイウェイの様子 ©︎The Guardian

CBC Newsでは、この大雨洪水被害に関わる数値を、以下のように示しています。

  • 252ミリメートル:BC州ホープ地区で48時間以内に観測された降雨量
  • 344ミリメートル:BC州ホープ地区、11月の平均降雨量
  • 24地域:BC州内で、2週間前の週末に100ミリ以上の降雨量を記録した地域の数
  • 10億ドル:BC州アボッツフォードでの洪水による推定被害額
  • 17,775人:洪水の影響で避難を余儀なくされた人の数(先週水曜日時点)

バンクーバーメインランドにいる我々トワイライトスタッフは今のところ生活に大きな支障はないのですが、家のすぐ近くでは倒木があったり、ハイウェイなどの交通麻痺により、近々食料品のサプライ不足になるのではとの危惧があります。

弊社のバンクーバー便りでもお馴染みのチリワックやアボッツフォード、ケローナなどでは今でも避難や復旧作業が相次いでいます。私の友人はYarrowエリアというチリワックとアボッツフォードの中間点に住んでいますが、避難警告が昨日ようやく解除されたばかりとのことで、ようやくゆっくり眠れると仰っていました。

先述のハイウェイや主要道路は写真のように重大なダメージを受けた箇所もあり、生活必需品の流通が需要に追いつかなくなる可能性を考慮し、先週金曜日より、あるものへの購入制限が発表されました。

それが、ガソリンです。

特にバンクーバー郊外になると、電車など交通整備にもかなりの差がありますので、車移動中心の社会となっています。しかし、主要道路のうちいくつかが封鎖状態の今、住民がこぞってガソリンの買い占めをしてしまったりすると、仕事や緊急の用事で車が不可欠な方への燃料供給が阻まれてしまいます。

そこで、政府は12月1日まで、個人的な(不要不急の)外出用のガソリンは、1回につき30リットルまで(だいたい3/4タンク程)と定めました。

日本でもオイルショック時のトイレットペーパー品切状態や、コロナ発生時にはマスクの買い占めなどが起こりましたが、BC州でも同じく不安から利己的行動に移ってしまう方も見掛けられたようです・・・。

 

ただし、ほとんどの住民は協力的であり、政府もそれを励ますように、こんな言葉をかけています。

The majority of people will do the right thing, if we are greedy, we will fail

大多数の人々は正しい行いをしてくれるだろう。もしも私たちが私欲に走れば、全員が辛酸を舐めることになるだろう。

By Mike Farnworth – Solicitor General

本当に、その通りですよね。非常事態は、誰にとっても不安で、居ても立っても居られない気持ちになります。ただ、そんな時こそ一致団結し、最大多数の最大幸福を見据えて乗り切っていきたいですね。

災害被害に遭われた方々の生活が一刻も早く通常に戻ることを願います。

また、救助や舗装作業に連日尽力してくださっている方、心より感謝・尊敬しております。

 

この地球の悲鳴を、我々一人一人がどう受け止め、今後どう行動に反映していくか。それを問われているタイミングのように思います。

環境の為に、地域の為にできることを、我々も考え、言動と行動に移していきたいと思います。

 

By Mayumi

4 Comments

  1. Masa says:

    洪水/地滑りの被害が甚大のようですね。日本ではほとんど報道されていないように思います。

    皆様へお見舞い申し上げます。

    私が Whistler に行くために10回程も通った Route 99 の先の Lillooet での多大な人身被害が報じられていますね(インターネット)。 高速道路自体の被害も大きいとのこと。 R99は大丈夫かな。
    驚いたのは、カナダの中の他の地域から Vancouver に至る道がすべて断たれていていて、孤立化しているとの報道もあります。 大丈夫でしょうか?
    日本でも大雨や地震の災害がよくありますが、自然の影響が大きなカナダの方が、規模が大きいのではないでしょうか。
    Masa
    早い回復を願っています。

    1. Masa様
      暖かいコメントを、ありがとうございます。Hopeエリアでは、洪水や地滑りにより立ち往生となってしまった人が1,000を超える数いらっしゃったそうです。その他、かなりの家畜や生産物が犠牲になり、路面の復旧後も特に農家の方は被害が尾を引きそうです。Route 99は現在オープンしていますが、不要不急の外出を除く使用に限定されております。おっしゃる通り、当初バンクーバー・メインランドは近郊エリアから断絶状態で、私の近所ではスーパー内の棚がガラ空きという事態も見受けられました。多くのボランティア含む迅速な修繕工事によって、現在は主要ハイウェイのダメージは使用可能な状態まで修復されました。水が引いた後の清掃や修復作業が12月まで食い込んでしまうと、気温の急激な低下も合間ってくるので、懸念が高まっています。本当に、被害の大きかった地区の方々が、一刻も早く安心して眠れるようになることを願うばかりです。
      By Mayumi

  2. Masa says:

    今度はハワイでも洪水とか。大雨/洪水/強風・津波の非常事態宣言です。
    ハワイでは非常時にも「ツナミ」という用語が通用するのですね。
    島ですし、さすがにシェルターの備えもあるようです。

    https://governor.hawaii.gov/wp-content/uploads/2021/12/2112024-ATG_Heavy-Rains-and-Flooding-Proclamation-Distribution-signed.pdf
    https://www.honolulu.gov/site-dem-sitearticles/45341-winter-storm-2021-updates.html

    1. Masa様

      本当に、地球全体が悲鳴をあげているようですね・・・。少しでも早く、被害に遭われた方が落ち着いた生活を取り戻しますように。
      Tsunamiですが、カナダでもニュースで耳にすることがあります。一般的に通じる場合も多いように感じますが、私の周りは日本文化に詳しい方が多いからかもしれません。
      もっとハッピーな日本語が世界に流通するような世の中になるといいのですが。
      天候の変わりやすいこの頃、Masa様もお気をつけてお過ごしくださいませ。

      By Mayumi

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